“海外の外国為替ブローカーには、国内業者にはないメリットが多数あります。たとえば海外ブローカーは日本国内の金融業法などの影響を受けないために、高いレバレッジが特徴的です。他にも世界標準のチャートが利用できたり約定力が強かったりなど、FXが有利になるメリットばかりです。しかしメリットがある一方で、会社としての信頼性などには疑問符が付きます。
もちろん海外の政府に認められている優良ブローカーも多数ありますが、一部には無許可で営業する悪質な業者もあります。国内ブローカーなら情報を集めて自分で信頼性を判断できますが、海外業者ならそれも難しいでしょう。海外ブローカーを利用したFXで失敗しないためには、慎重に優良な業者を選ばなければいけません。信頼性を見極めるために、海外ブローカーの選び方で最も注意したいのはライセンスです。
海外でも国内と同じように、営業するためには本社がある国で監督官庁からライセンスを取得しなければいけません。国内から口座を開設できるのは、現在イギリスやキプロス、ニュージーランドなど一部の国に限られています。イギリスやキプロス、ニュージーランドといった国のライセンスは、取得するために厳しい条件をクリアしなければいけません。そのためこれらの国のライセンスを取得しているなら、信頼性はかなり高いと言えるでしょう。
反対にセーシェルやベリーズなどの国々は、取得しやすいため信頼性は低いです。もちろんセーシェルやベリーズが全くダメなわけではありませんが、信頼性が一段階落ちるというのは理解しておきましょう。海外ブローカーは、スプレッドを重視して選ぶかもしれません。確かにFXで儲けるためにはスプレッドも重要なポイントですが、約定力も大切です。約定力が低いと取引が成立するまでに時間がかかってしまい、スリッページが発生したり約定拒否が起きます。スリッページや約定拒否が起きると思い通りに取引できなくなるので、ストレスが溜まるでしょう。
考えたとおりにスムーズに取引をするためにも、約定力の高さも重視して選んでください。FXで重要なスプレッドを比較するときには、平均値で比べるようにしてください。海外ではスプレッドは変動制になっているので、最小値で比較しても意味がありません。スプレッドはリアルタイムで変化するので、平均値で比べると正確な判断ができます。海外のブローカーでFXを始めるなら、ライセンスと約定力、スプレッドの平均値がポイントです。”