FX取引で最も大事なことだと言っても過言ではない、リスク管理。レバレッジの有効活用やスワップ金利などで、しっかり効率よく稼げる投資法であるFXですが、投資である以上は当然のことながらリスクも存在することになります。
そんなリスク対策としてとても有効なマージンコールとロスカットについておさえておきましょう。
マージンコールとは、あなたがFX会社に預けている証拠金が取引の中で一定の額を割り込んだときに、追加証拠金の入金を求めるシステムのことです。
このマージンコールがかかる証拠金金額の設定は各FX会社によってさまざまなのですが、多くのところでは証拠金が50%を割り込んだ際にかかる設定にしているところが多いようです。
たとえばあなたが10万円の証拠金で取引をしている場合、残高が5万円を割り込んだら、メールや電話などで追加入金を求める連絡をくれるというような形になっています。マージンコールがかかったら、FX会社が指定した時刻までに、一定の証拠金維持率を超える額の追加証拠金を入金するか、または含み損が出た状態の取引を終了させなければなりません。
次にロスカットとは、マージンコールがかかかったとき以上に損失が出た場合、あなたの意思に関係なくFX会社によって強制的に決済される制度のことです。
このロスカットは、個々の売買注文に対して設定しているところもあれば、口座全体の証拠金維持率に対して設定しているところもあるなど、各FX会社によってその内容が異なっていますが、多くのところでは証拠金維持率が20~30%を割り込むと強制的に決済するというところが多いようです。
このロスカットがなければ、相場の変動次第では大きな損失を出すに留まらず、証拠金を全て失う、あるいはマイナスを出すという事態に陥ってしまう可能性もあります。つまり、ロスカットは損失をできるだけ少なく抑えてくれる大切な仕組みだと言えます。
マージンコールとロスカット。どちらも損失をできるだけ少なく抑えるというリスク管理には必要不可欠な制度です。
FX会社によっては自分で設定する必要があったり、設定の内容などにも大きな違いがありますので、取引を始める際にはこの2つの制度についてしっかりと確認することが大切です。